ブログ

  1. Home
  2. /
  3. ブログ
  4. /
  5. 肩の疾患(五十肩・四十肩)3つの期間分類

肩の疾患(五十肩・四十肩)3つの期間分類

オーナー

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)とは、明らかな原因がない肩関節の痛み運動制限(拘縮)を指します。
あくまで1つの疾患ではなく、肩関節周囲に炎症が生じる疾患の総称と言えます。40歳から65歳に好発し、特に
50歳頃に多く見られるため「五十肩」「四十肩」と表現される場合があります。

肩関節の病態を解釈するには、問診➡病態評価➡機能評価の順で見極めることが重要です。
五十肩については、以前は、腱板損傷や上腕二頭腱炎、肩峰下滑液包炎、インピンジメント症候群なども
肩関節周囲炎と診断されていましたが、現在は診断技術も向上しこれらの疾患は肩関節周囲炎とは別の疾患であると分類されるようになりました。
しかし、肩関節の痛みは病態が別であっても近接した部位に出現するため、痛みがあり、肩の動きが悪いと総じて肩関節周囲炎と診断されることが多いです。
したがって、肩関節周囲炎の治療で効果を出すためには、まず、その病態が本当に肩関節周囲炎なのか、それとも別の病態なのか判別する必要があるのです。

つまり、前述したように
問診➡病態評価➡機能評価の手順で病態と運動制限の原因を明確にした後に治療を行うことが最も重要となります。
しかし、その前にはまずは肩関節周囲炎の病期間の考え方について知ることが重要です。

本日はもし五十肩、四十肩になった時すでに悩まれてる方のために時期の見極めと適切な運動時期をお伝え致します。
ぜひ最後までご覧ください。

一般的に肩関節周囲炎は3つの時期に分けられます。
急性期・拘縮期・回復期。

【急性期】

急性期は発症から1ヶ月以内であり、疼痛による可動域制限が主症状であり疼痛も強いため安静が重要な時期となります。

期間:1ヶ月以内
炎症性疼痛:強い
関節可動域:疼痛による関節可動域が主
疼痛状態:安静時痛、夜間痛、運動時痛
リスク管理:安静が重要な時期

【拘縮期】

拘縮期は、発症から1~3ヶ月経過し、拘縮による可動域制限が主症状の時期となります。
夜間痛は残存しますが可能な範囲で可動域を改善することが重要です。

期間:1~3ヶ月
炎症性疼痛:軽減
関節可動域:拘縮による可動域制限が主
疼痛状態:安静時痛軽減、夜間痛残存、運動時痛
リスク管理:疼痛コントロール下で関節運動を行う

【回復期】

回復期では発症から3ヶ月以上経過し、拘縮の改善に伴い可動域が拡大していきます。
安静時、夜間痛は改善し運動痛も軽減してくるじきなので積極的に可動域を改善することが重要です。

期間:3ヶ月以上
炎症性疼痛:消失
関節可動域:拘縮が軽減し可動域が拡大
疼痛状態:安静時痛改善、夜間痛改善、運動時痛軽減
リスク管理:積極的に関節運動を行う時期

当施設では適切な時期にお応じたリハビリとピラティスレッスンにて根本を見直します。

整体ピラティスウォーク
東城