本日はプロテインが体に良くない理由をお伝えしていきます。
沈黙の臓器と言えば「肝臓」これはよく知られておりますが、腎臓もまた沈黙の臓器と言えます。
かなり悪くなるまで自覚症状がなく、
気づかないうちにジワジワ悪化していくのです。
そのため、日本人では実に成人の5人に1人、2100万人もの慢性腎症病の患者がいると考えられます。
さらに恐ろしい点は腎臓はあるラインを越えて悪化すると自然治癒が望めない点です。
腎臓病の引き金となるのは、高血圧、腎炎、糖尿病、腎硬化症などがありますが最も大きな原因は誰にでも訪れる「加齢」です。
つまり誰しも慢性腎症のリスクを抱えているといってよいでしょう。
大事な腎臓を少しでも長持ちさせたいのものですが、
腎臓をはじめとした臓器は絶えず働いています。
動きをストップさせて休ませるわけにはいきません。
腎臓を守るためにできることと言えば、よけいな負担をかけないこと。
これにつきます。
そして、腎臓にとってよけいな負担となることの
筆頭に挙げたいのがプロテインの摂取です。
人工的なプロテインに要注意
タンパク質は体内での代謝の過程で毒素を産生し、その処理を担うのが腎臓です。
また、体内でもてあましたタンパク質の排出するのも腎臓の役割となっています。
タンパク質の過剰摂取は負担になるばかりで、よいことなどないわけです。
一般的な食事で腎臓に負担がかかるほどのタンパク質を摂取するなどそうそうありません。
危険なのは粉末やゼリー状の人工的なプロテイン(又はアミノ酸)を摂取することです。
運動したらプロテインが必要という誤解・・・
運動によって体内のブドウ糖が消費されるとエネルギーが不足するので、筋肉のタンパク質がエネルギー源として使われる。
だから、筋肉の材用となるプロテインを補給して筋肉を再生を促す・・・
これはまったくの勘違い。
糖質がなくなるとエネルギー源として使われるのは脂肪です。
しかも普通体型の人であれば、1ヶ月以上糖質ゼロでも生きられるほど体内にはしっかり脂肪が備蓄されています。
エネルギー不足で筋肉内のタンパク質まで持ち出すという状況は現代文明ではまずありえません。
筋肉強化のためのプロテインが必要という誤解
筋肉を増強するには運動が不可欠です。
運動によって筋肉が壊れ、壊れた筋肉を修復するそして運動して・・・
と繰り返すうちに筋肉が鍛えられて太く大きくなっていくからです。
こうしたプロセスのなかで筋肉の修復を促すのためにプロテインが必要だと信じられていましたが
「アスリートやボディビルダーにプロテインは不要」
という研究結果が発表されています。
たくさんタンパク質を摂取したからと言ってそれで筋肉が増えるわけではないのです。
プロテインは効率よく吸収できるは誤解・・・
吸収スピードがいくら速くても体内で役立てられることはなく、さっさと捨てられるだけです。
しかも、腎臓への負担というありがたくない置き土産を残して。
肉や魚であれば消化には4~5時間かかります。
しかし液体や粉末の人工的なプロテインは消化の必要がありません。
速やかに腸へ進み、すぐさま吸収され、大量に血液中に放出されます。
体内のアミノ酸濃度は一定に保つ必要があるので、大量に放出された過剰なアミノ酸は腎臓に送られ、腎臓はその処理に追われオーバーワークを強いられ疲弊してしまいます。
人工的なプロテインを摂取し続ける限り腎臓は大きな負荷をかけられることになり、結果腎臓機能が低下してしまうのです。
サプリメントをはじめ「健康食品」と謳われているものの他、まるで工業製品のようにつくられる肉や魚など、無意識に体に入れている人工物は以外と多いのです。
それでもプロテインを飲みたい方へ・・・
腎臓と相談しながら摂取するようにしましょう。
腎臓機能数値を示す検査数値としては「血清クレアチニン値」とうものが一般的です。
これらがかなり腎臓の状態がひどくないと異常値がでません。
日本腎臓学会のホームページにある腎機能測定ツールで算出できます。